2023.05.18 スタッフブログ
電気自動車入門の入門 その8 テスラスーパーチャージャー
当店スタッフブログにご訪問ありがとうございます。
オーダーメイドで作る電気自動車のカーフロアマット専門 はるみ商店です。
今日はテスラスーパーチャージャーについて書いてみたいと思います。
経路充電には急速充電器が使われると前回書きました。
そして日本の急速充電器の大半はCHAdeMO規格が使われ、20~150Kwまで様々なメーカーの急速充電器が設置されています。
(22年9月のデータでは急速充電器は全国で7800箇所、スーパーチャージャーは約70箇所です)
まず、スーパーチャージャーとCHAdeMOの違いはスーパーチャージャーはテスラ車専用だという事です。
(海外では他車に開放する動きもありますが日本では今の所専用です)
もう一点は、一か所のストール数が最低4個あるという事ですね。
そして、最大出力がスーパーチャージャーの種類で変わるのですが70~250Kwだという事が大きいのではないでしょうか。
(アーバン:72kw V2:120Kw V3:250Kw)
これらがテスラ車を選択する大きな要因の一つだとも言われています。
確かに数で言えば7,800対70ですから、CHAdeMOの圧勝です。
しかし、一か所につき同時に1台しか充電できないという事から充電待ちの発生する確率が小さくなります。
また、CHAdeMOには初代リーフ24kwhモデルを元に決められたという30分時間制限が存在しますが
スーパーチャージャーにはこれが有りません。例えば40分間を90%まで粘ったとしてもおかわりは不要です。
そして料金体系がこれです。
~TESLAwikiさんから引用します。~
利用料金は日本では1分単位で充電料金が設定されており、充電スピードによって4段階に分かれている。
料金はステーションによって異なり、随時変更となる可能性がある。
各ステーションの利用料金は、車両タッチスクリーン上のナビで選択したピンのポップアップに表示される。
Tier 1 : 60kW以下、¥25/分
Tier 2 : 61kWから100kW、¥50または55/分
Tier 3 : 101kWから180kW、¥85/分
Tier 4 : 181kW以上、¥140/分
~引用終了~
このように従時間制である所はCHAdeMOと同様ですが
出力が低くなると料金が下がります、バッテリーが100%に近付けば出力は下がりますので
これは従量制に近い制度だと言えそうです。
しかも、自分が設定した充電量まで届くと充電は終了します。
そして終了した後もプラグを刺して放置しますとペナルティ料金が1分単位(最大100円/分)で課金されるため
充電後の放置車両が自然と少なくなる、回転率が上がるというメリットもあります。
数が少ないという点ではそもそもテスラ車の絶対数がサクラやリーフとは格差が有りますからテスラ車どうしのバッティングもし難いですし
満充電辺りの航続距離が長い事からスーパーチャージャーからスーパーチャージャーの間隔はそれほど影響されないため
そこまで数が要らないという事は有ると思います。
それでもテスラ車の数が2021年以降増えてきましたので、今もスーパーチャージャーの建設は続いています。
※余談ですが繁忙期や混雑するスーパーチャージャーの場合、最大80%にテスラ側が制限する事もあります。
※これはCHAdeMOでは出来ないです。テスラによる一元管理は全ユーザーが快適になるよう調整する力を持っている訳です。
このシステムをテスラが独自で作っているのですから流石電気自動車専業メーカーだけの事はありますね。
(国内では電力会社主導ですから根本的な思想が違うと言えそうです)
これら以外にもテスラ車独自の特長として
充電する時の手続きが簡単という事があります。
CHAdeMOの場合、充電カードをかざして重たいコネクターを刺すという作業がありますが
テスラ車の場合充電カードは不要でプラグを刺しただけで充電をスタートさせることが出来ます。
全て車に紐づいたテスラアカウントを認識して課金してくれるからなのですね。
地味に便利です。
最後にバッテリーの最適な温度について書きますね。
俗にバッテリーは人肌が一番良いとされます。
つまり、低すぎても高すぎても最良の充電は出来ないという事です。
テスラ車は全車バッテリーの温度管理システムを装備しているため
低い時は温め、高い時は冷やすことが強制的に出来ます。
自然の気温に任せないんです。
そして、ナビを使いたいスーパーチャージャーに設定すると
到着するまでに最適な温度まで調整するプレコンディショニングを行います。
バッテリー残量の制限はありますが、これもまた助かる機能です。
繰り返しになるかもしれませんが、
このスーパーチャージャー網の存在は同じ性能の電気自動車があったとしても
テスラ車を選びたくなる大きな要因になるわけです。
ただし、テスラ車以外が使用できない為、高速道路のSAには設置する事が出来ず
高速で使用したい場合は一旦高速を降りて数キロ先のスーパーチャージャーに向かわなければならないのは
弱点かもしれません。
アリアやIONIQ5等の充電性能の高い電気自動車が90Kw級充電器を上手く活用すると
全く差がなくなるケースがあります。
車としての性能を追求するだけでなく、このようなインフラもセットで推進して欲しい物です。
という事で次回は目的地充電についてを書いていきたいと思います。
ではまた。